誰でも桁外れのリッチな人たちの生活は気になるものだと思います。毎年、マイクロソフトの創設者ビル・ゲイツ氏と同じく長者番付で上位に名前が出てくるウォーレン・バフェット氏をご存知でしょうか? 世界最大の投資持株会社「バークシャ・ハサウェイ」の会長兼CEOで、筆頭株主でもある方です。
2016年の「フォーブス誌」の"World's Billionaires" では、資産$60.8 billion (約6.7兆円)で世界第3位のビリオネアと発表されました(現在は$74 Billionだそうです)。そのバフェット氏が朝食に何を食べているのかが、昨日ケーブルチャンネルHBOの「Becoming Warren Buffett」で紹介されました。こちらから動画をご覧ください。
毎朝マクドナルドで、「$2.61 のソーセージ・パティ2本」「$2.95のソーセージ、エッグ、チーズ」「$3.17のベーコン、エッグ、チーズビスケット」の中から選ぶので、朝食に$3.17以上使うことはないそうです。朝のマーケットの相場を見て、株価が下がった時は$3.17ではなく、安い方のメニューをドライブ・スルーで購入し、会社で持参のコーラと一緒に食すそうです。
本人の莫大な資産額から比べるとミジンコのような何十セントですが、この細かい所への意識がビリオネアになれるかどうかの分かれ目なんでしょうか?
$3.17のベーコン、エッグ、チーズビスケット |
質素な生活ぶりは朝食だけではありません。バフェット氏は大投資家であるにもかかわらず、ニューヨークやシカゴなどマーケットのある大都会のきらびやかな豪邸に住まず、生まれ育ったネブラスカ州のオマハという農業、畜産で栄えるのどかな町で生活されています。そして、1958年に$31,500 で購入した家に今も住まわれています。
バフェット氏のご自宅 |
この朝食の話を聞いて思い出したのは、土光敏夫さん。石川島播磨重工業社長、経団連会長や政府の臨時行政調査会長を務められても質素な生活を続けられ、朝食・夕食はメザシと玄米、会社へも運転手付き社用車などは使わずバスと電車を乗り継いで通勤されていました。
生前「メザシの土光さん」と呼ばれていました |
お二人の共通点は、人並み外れたビジネスの才覚があり、ご自身の生活は質素で、収入の大半を慈善団体や教育団体へ寄付されている点でしょうか。
「ウォーレン・バフェットとランチをする権利」が、eBay のチャリティー・オークションに出品されていますが、毎年落札価格が上がって、2016年は $3,456,789 (約3.5億円)まで跳ね上がりました。
世の中には1~2時間のランチにこれだけ使っても惜しくない方が存在するんですね。バフェット氏は投資の神様的存在ですから、投資のコツを聞きたい方が落札するのかと思いきや、以前バフェット氏が銘柄を上げたらマーケットにすぐ影響したことがあり、ランチ中に投資の話は禁止されているそうです。では、何のために?
ランチの落札金は、サンフランシスコにある貧困層を救済する基金GLIDE(グライド基金)に全額寄付されています。
そういえば、以前バフェット氏は「自分のような富裕層の投資家への税率をもっと上げるように」と、庶民とは間逆のアピールをされてました。
お金への執着がない清廉潔白な言動がとても格好良く、信頼度・高感度がますますアップしていくんですね。
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